私はRPAエンジニアとして様々な業界のクライアント(エネルギー業、飲食サービス業等)でRPA導入プロジェクトに参画してきました。
今回は一例として欧米で高いシェアを誇るETRMソリューションの「Allegro」の自動化の事例と注意点をご紹介させていただきます。
目次
Allegro業務のどんな業務がRPAで自動化できるのか?
「Allegro」を使用する業務の多くがRPAで自動化できます!
Allegroを業務で使用している中で以下のお悩みはないでしょうか?
- 毎月月初のAllegro関連の業務で、データ量が多く作業に時間がかかるため他の作業が全く手につけられない
- 手作業でデータを登録すると時間がかかるため、後続業務に進むのに時間がかかる
- Allegroのデータを他のシステムに登録する際に、手動だと入力ミスが発生し、頻繁に修正作業が発生する
上記お悩みはすべてRPAで自動化することで解消できます!
AllegroとRPAの相性は悪くないので、難しい作業もロボットの動きに合わせてルールを統一すれば自動化は十分可能かと思います。
Allegro×RPAの自動化事例
AllegroをRPAで自動化した事例はこんなものがあります!
事例1:Allegroに登録された原油や製品のデータを基に他のシステムで伝票や実績を登録する
具体的な流れは以下の通りです。
- Allegroに登録されたデータをフローで分類し、処理対象の他システムの画面をピックアップする
- 処理対象画面を順番に処理し、対象システムに必要な情報を登録する
- 登録結果が成功/失敗か確認し、最終成果物のファイルに登録ステータスを記載する
事例2:登録済みのAllegroデータをダウンロードし、他システムから出力した登録データを添付して申請書を提出する
具体的な流れは以下の通りです。
- Allegroからデータを出力する
- 他のシステムからデータを出力する
- Allegroと他システムから出力したデータを添付し、申請書を提出する
Allegro業務自動化のポイント
Allegroから最短距離でデータを取得する手順を用意しておくことがポイント!
Allegroの画面は業務担当者が使いやすいようにカスタマイズできるため、いざ自動化するとなると、画面が複雑で1つのデータを取得する方法が何通りもある場合があります。
RPAでは操作する画面が多ければ多いほど不具合が起こりやすくなるため、
最短距離でデータを見つける方法を確認した上で自動化しましょう!
実際に私が参画したプロジェクトでは、同じデータを取得/出力するにあたって、表示したい内容や出力内容によって処理する画面が複数ありました。
そのまま自動化しようとすると分岐条件が増えてロボットの構成が複雑になるため、 業務ユーザー様からご提示いただいた内容を整理して一番過不足なく必要なデータを最短距離で出力できる方法でロボットを開発しました。
ですので、RPA専用の環境を作成し、業務に必要なデータを最短で出せる方法を用意しておくと自動化の際にスムーズかと思います。
Allegroの自動化のメリット
AllegroをRPAで自動化すると作業効率が上がる?
AllegroをRPAで自動化することで以下のメリットがあります。
- 作業時間の削減
- RPAで自動化すると、Allegro関連業務に使用していた時間を他のクリエイティブな作業に充てることができます。
- 業務をRPA化する際に、クライアントから「ロボットが動いている間は自分の端末では作業ができないのか?」という質問をよく聞かれますがその心配はありません。
- ロボットを動かす際には基本的に実行機(ロボット実行専用の端末)を使用するため、ロボットが動いている時間はクリエイティブな作業に充てることができます。
- 人間がする作業よりもミスなく素早く処理が可能
- RPAは1回業務手順を指示すればそれ通りに動きます。
- 人間のように考えながら作業をすることがないため、集中力が消耗する繰り返しが多く発生する単純作業を素早く、そして、ミスなく処理することができます。
- そのため、成果物の品質を一定に保つことができます。
Allegro関連業務をRPAで自動化したい方。Allegroで無くても今業務で使っているソフトウェアはRPAと相性が良いのか本当のところを知りたい方。RPA導入をするとどんな業務の自動化ができるのか?今、RPAは導入しているけどもっと有効活用できないのか?そんなお考えがある方は是非、お気軽に私たちにご相談ください。
ペネトレイター株式会社 土岐